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こんにちわ、吹田市岸辺・健都の心療内科・精神科の「むらかみクリニック」のブログです。昨日ワールドカップのスペイン対ロシアを観ながら、スペインと言えば無敵艦隊のキャッチフレーズが20年くらい変わらないなと思っていました。心療内科・精神科的にはスペインと言えばドンキホーテで、妄想性障害の例として教科書で取り上げられることが多いです。騎士物語の読みすぎで現実と物語の区別がつかなくなった50歳くらいの男が自らを騎士と思い込んで旅に出る。よく知られている場面は風車を巨人と思い込んで立ち向かうところでしょうか。自分を騎士と思い込んでいる以外は理性的で思慮深いと。妄想性障害というのは人間の心を知性(思考)、感情、意志にわけた場合に純粋に思考の障害だけの疾患を追求して成立した疾患単位と言われていますが、実際にはパーソナリティー障害や感情障害、統合失調症と明確に区別することは難しいと言われています。妄想なのか信念なのか区別が難しかったり、妄想のため2次的にテンションが高くなっていて躁状態との区別が難しかったり、幻聴があるのかないのか曖昧だったりします。最近では認知症との区別も問題になることも多いです。

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