『きょうされん』さんのホームページです
映画の紹介です。
本当は鑑賞してから紹介できればいいのですが、現在渋谷のUPLINKという映画館でしか公開しておらず未視聴です。
呉秀三という方は100年ほど前の東京大学(当時だと東京帝国大学でしょうか)の精神科の教授です。江戸時代から明治時代まで私宅監置というのは制度して認められていたのですが、その実体調査をおこなって1918年に『精神病者私宅監置の実況及び統計的』という報告書にまとめ、精神障がい者の処遇の改善を訴えた最初の人物と言われています。
それから約100年ですが、東京オリンピックや1964年のライシャワー大使刺傷事件をきっかけとした入院患者の増加、1983年の宇都宮事件や1993年の大和川病院事件をきっかけにして精神病院での長期入院の社会問題化と退院促進の流れ、そして2001年の附属池田小学校事件後の司法病床の整備を経て今に至っています。
かなり薄味の説明になってしまいましたが、この100年間精神障がい者がどのように扱われてきたのかという映画だと想像します。
未視聴ですが、関西での公開を期待して紹介させていただきました。