この時期、夜の８時頃に南の空を見上げると木星がひときわ輝いて見えます。木星と言えばJupiterで、平原綾香さんを連想しますが、あの曲は、「わたし」が「あなた」を励ましているような歌詞となっています。「わたし」と「あなた」の関係というのは聞き手に委ねられていると思いますが、「あなた」を精神的に参ってしまっていると捉えると、その励まし方というか距離感が絶妙で考えさせられてしまいます。
うつ病の方を励ましてはいけない、というのは一般的になっているようで患者さんのご家族からも質問をよく受けます。どう接したらいいのか分からず苦悩されているご家族もたくさんいらっしゃいます。
この曲の「あなた」という存在への全面的な肯定と、最後の「歌いつづける」ていう覚悟。歌うことしかできない、とも聞こえます。
うつ病の患者さんを持つご家族への一つの回答ではないかと木星を見ながら考えました。
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